|
Excelのファイルは、日常的にほぼ全員が操作しています。1人が1日に4ファイルずつ作ったとして、年間で1000ファイル増えます。社員が1000人いれば、100,000ファイル増えることになります。
これを全て管理しようとするから、管理不能に陥ってしまう(いわゆる「Excelレガシー」状態)のであり、
「管理が必要なファイルのみを抽出すれば、
100分の1以下に圧縮できる」
というのが、当社の考え方です。
以下、絞り込みの考え方です。 |
|
EUC(End User Computing:エンドユーザ・コンピューティング)における内部統制(スプレッドシート統制)の目的を「業務の有効性・効率性」「財務報告の信頼性」ととらえると、やるべき事として、
が必要になります。
IT統制の中でも、EUCは利用者側がそれぞれの基準で運用していることもあり、最も統制が困難な分野の1つです。当社はこれまで積み重ねてきたExcelシステムに特化した運用ノウハウを蓄積してきました。
こうした過程を経て、以下の様に対策を考えています。
- Excelのファイルは、以下の5つに分けて考えることができます。
(1) アイデアを書き留めたり、構想段階のファイル(メモと同等)
(2) 売上データなどの登録(いわゆる、データ)
(3) 顧客リストや仕入れ先台帳など(いわゆる、マスタ)
(4) 関数によって一定の計算を行うもの
(5) マクロによって高度な計算を行うもの |
- このうち、数的には(1)が最も多いのですが、通常統制する必要は無いと考えられます。
- 内部統制(スプレッドシート統制)における課題を「リスク評価」ととらえると、
a.機密性(情報漏洩対策)
b.完全性(正確性)
c.可用性(常時稼働) |
の3つに分類(定義)できますが、上記(1)〜(5)は、
機密性が問題になる ・・・ (2)(3)
完全性が問題になる ・・・ (4)(5) |
の様に分類できます。
- 上記より、データとして重要な意味があるもの、機能を含むものを中心に管理すればよいと考えられることから、(4)(5)を中心にドキュメント化対応する(他は一覧程度で、詳細なドキュメントは不要)という発想でとらえています。
|
|